毛髪チェックをする担当者の本気度はいかに?

毛髪

食品への毛髪混入防止対策で、作業者の毛髪のチェックをするための見回りをがある。

製造現場で作業するひとたちを見て回って、帽子から毛髪が出ていないか、帽子や作業服に毛髪が付着していないかをチェックするときに大事なのは、チェックする人が本気で見ているかどうかである。

テキトーにちらっと見るだけでは、帽子から出ている髪の毛を見逃す場合がある。

目が悪い人は近づいて見ないといけない。ちなみに、私には視力0.3~0.5くらいである。眼鏡をかけていない。何本も髪の毛出ているのであれば見やすいのだが、1~2本だけ毛が出ている場合だと、近づいてよく見ないと見えないのである(眼鏡かけなさいよって話ではあるが)。

品質管理担当が自身で見るのであれば、当然ジロジロとよく見るだろう。しかし、現場作業者が作業の合間にチェックを行っているのであれば、品質管理担当者ほどの真剣度がなく、早く終わらせて作業に戻りたいと考えると思う。もし品質管理以上にチェックをする人がいたら、その人が品質管理をやったほうがいいんじゃないですかね。

品質管理者は、毛髪チェックの担当者が、しっかりチェックしているかどうかをチェックしてみるべきだ。

毛髪チェックができてるかチェックする

そのためには、一緒に回ってみるか、毛髪チェック担当がチェックをした後に回って見てみればよい。

私が仕事をする会社の製造現場は、複数のエリアに分かれていて、それぞれのエリアで異なる担当者が毛髪のチェックを1日に何度も行っている。片方のエリアでは毛髪チェックによって、帽子から髪の毛が出ている作業者がよく見つけられていた。しかしもう片方のエリアでは、ほとんどゼロに近かったのである。

作業者個人の毛髪に対する意識がかなり違っていたり、帽子の被り方が秀逸なのか?とも一瞬思ったが、すぐにそんなはずはないと思った。チェック結果で毛髪が出ているひとがゼロなのは、毛髪チェックをやっている担当者がしっかりチェックできていないだけだろうと仮説を立てた。

まあ、それで一緒に回ってみると、帽子から毛髪がはみ出ている作業者はいた。チェック担当がチェックできていなかった。

なぜしっかりとチェックをしないのか考えてみる

考えると、毛髪チェックの重要度について、

  • わかっていない
  • わかっているけどやってない

の理由があがってくる。

まず、「作業者の帽子から毛髪が出ていないかチェックをする」ことの重要性を知らない可能性がある。

製品に毛髪が落下するのは、帽子から毛髪がするりと抜けおちて落下することが主な原因と考えられるから、帽子から毛髪が出ていたら、指摘をして作業者に直してもらうのは、立派な毛髪混入防止対策になるのである。

また、作業服に毛髪がついたまま工場内に入ってしまったり、帽子の隙間から毛髪が作業服などに一度落ちてから、その後食品に落ちることもある。これをチェック担当者に伝えて、よく理解してもらうこと。

わかっているけどやっていない場合には、2パターンある。

  • やりたくないからやっていない
  • やりたいけどやれない

やりたくないからやってないとは、要は面倒なのでラクしたいということだ。作業者一人一人をしっかりいていくのは、時間がかかる。だからササッと済ませてしまおうという考えある。そのような考えでチェックしていると、毛髪が服についていても見逃してしまう場合も多くあるだろう。

やりたけどやれないとは、チェックの重要性は理解していてやろうと思っているのだが、気が弱かったりして他人に対して指摘するのが苦手、といったひとだ。ほんのわずかに髪の毛が出ているだけだったら、まあ言わなくてもいいかと思ってしまう。

毛髪チェックの重要性を伝えて、しっかり取り組んでもらうしかない。どうしても無理なようであれば、チェック担当者をほかの適任者に変更する必要がある。

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