入庫した原材料の包材の縁部分が、きれいに裁断されておらず、ほつれが発生していたりすることはないだろうか。これらは、包装資材を裁断をしている刃に原因があることが多い。私の身近であったことで、入庫した原材料のビニール包材の縁部分に、ほつれが発生していたこと、自社製品のパックするのに使う紙箱の縁に紙片が発生していたことがある。これらを例にしてお伝えしたい。
原材料のビニール包材の縁に、ほつれがある
原材料のビニール包装の縁部分が、ほつれていることがあった。通常はきれいな縁になっているのだが、時折、縁部分がきれいではなく、今にもとれそうな、ほつれが発生しているものが見られた。原材料の包材にほつれができていと、自社の製造で、包材を開封する際に、ほつれ部分がとれて製造中の製品に混入してしまう恐れがある。
いつもはきれいな包装の縁なのに、時折ほつれができているものが納品されてくることがあった。その原因はこういうことであった。
ビニール包材は、長いフィルムをカットしてつくっている。カットで使用している刃は、長期間使用を続けていると、劣化してきてスパッときれいに裁断できなくなり、裁断面にほつれが発生しやすくなる。そのため、○○万回カットをしたら刃を交換するといった交換頻度を設定。
時折、ほつれができているものが納品されてくるのは、この交換直前の時期なのだ。刃が劣化してきているので、ほつれが発生しやすくなっているのだ。
この交換頻度は、生産者側としてはできれば長くとって、刃を長く使いたいと考える。しかし、長くしすぎると交換直前の時期にはは刃の状態があまりよくないときには、カット面がきれいではなくなり、ほつれなども発生しやすくなる。
包装を行ったあとにダンボール詰めする際、目視チェックは実施されているだろうが、そもそも根本的な原因のところで対応すべきだ。
紙箱の縁に紙片が付着している
また、自社商品の包装で使用している紙箱の縁に、紙片が付着していることがあった。この原因も上記と同じで刃の劣化により、裁断部分をスッパリときれいに切ることができず、紙片が残ってしまうようになっていたのだ。
紙箱のメーカー工場内の製造工程で、カット後には、紙片が発生していないか目視チェックを行っているようであったのだが、やはり、根本的な原因部分で対策を取らないとダメだろう。
メーカーへの改善依頼
カット対象物の種類、厚さ、刃の品質・硬度、交換頻度などによって影響を受ける。紙箱であれば、紙の種類、紙の厚さなど。刃は硬質なほうがより、ほつれや紙片などが出にくくなる。
ほつれ、紙箱であれば紙片が発生しているのであれば、刃の品質、刃の交換頻度について、見直してもらうよう依頼するのだよいだろう。
メーカーとしては、なるべく刃を長く使いたいという気持ちになりやすいだろうし、なかには、とくに交換頻度を設定しておらず、ほんとうに切れ味が悪くなってきたら変える、ぐらいの目安しか持っていない会社もあるかもしれない。さらに、目視チェック担当者の意識も低ければ、ずるずると切れ味が悪い刃で、ほつれや紙片の着いた包材をつくり続けてしまうかもしれない。
あなたの会社の仕入れ品にこういった問題があるのであれば、根本原因である刃の硬度や交換頻度について、メーカーへ言及していくのがよいだろう。
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