品質保持剤 酸素剤・アルコール蒸散剤・乾燥剤の違い

品質保持剤は包装袋の中に入れることで食品の鮮度を保つ効果があるものです。鮮度保持剤とも呼ばれ、脱酸素剤、アルコール蒸散剤、乾燥剤などがあります。

脱酸素剤

脱酸素剤は、密閉容器内の酸素を吸収し、脱酸素状態を作り出すものだ。酸化など酸素による製品への影響を防止するために用いられる。

包装内の酸素が吸収されるので、包装が少ししぼみます。

アルコール蒸散剤

アルコールガスが徐々に蒸散し、微生物の増殖を防ぎます。カビも防止することができる他、食品のしっとり感を保持する効果もあります。

また、脱酸素剤とアルコール蒸散剤の2つの機能を併せ持った品質保持剤もあり、強い効果を発揮します。

封の中にはアルコールが充満しているので、開封したときにアルコールの匂いを少し感じます。

乾燥剤

乾燥剤は、水分を吸収して湿気を防ぎます。

脱酸素剤は包装内の酸素の吸収し無酸素状態にしますが、乾燥剤は酸素は吸収せず、乾燥状態にするものです。

乾燥剤には、いくつかの種類があります。

シリカゲル

代表的なものとして、シリカゲルがあります。湿気を吸収して食品の湿気を防ぐものです。

シリカゲルは、透明で小さい粒状の乾燥剤です。二酸化ケイ素を主成分とし、表面には微細な孔があり、その孔や表面に水分が吸着されます。体内で消化吸収されないので、誤って食べたとしても体に害はありません。

乾燥剤のシリカゲルの吸湿度合いによって、青色からピンク色に変わる。

青い色のゲルが入っています。吸湿が増すと次第に淡いピンク色に変化します。

石灰剤乾燥剤

原料は酸化カルシウムです。酸化カルシウムの水分を吸収する働きを活かした乾燥剤です。

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