食品の保存性を高めるために、保存料、日持ち向上剤、殺菌剤が食品に使用される。食品の保存効果を高めるとはつまり、食品の腐敗を進行させる微生物の増殖を制御するということだ。よく使用される添加物は下記のようなものがある。
2016年 10月 の投稿一覧
歯の詰め物の欠落は「白っぽい異物の混入」と勘違しやすい
消費者の歯の詰め物が欠けて異物混入と勘違いされて、クレームとなることがある。銀色の異物、白っぽい色やクリーム色のプラスチック片のような異物が食品に入っていたと報告を受けたときには、歯の詰めものである可能性を考えてみよう。
QC7つ道具(リアル品)
QC7つ道具とは、QC7つ道具に書いたようにさまざまな問題解決に使える分析手法だ。QC7つ道具は、道具というより(分析の)手法であるが、品質管理が自分の手でよく使う実物の道具もいくつかある。
それらのリアル品のQC7つ道具を紹介したい。
目的の無いデータ分析はNGです
品質管理の仕事で行う分析は、食品の重量やサイズの計測、その他の品質に関するのデータをとって、折れ線グラフや散布図などのグラフを作成し、確認する。
分析をするときに注意したいことは、目的の無い分析をしないことだ。分析をするときには、なぜその分析を行うのかを明確な言葉に落とし込んでおくべきである。
データ分析をする前には数値の欠損や異常がないか確認する
品質管理の仕事をしていて、製品の重量やサイズの計測、また不具合品数の集計などを行い、データを分析することがあるだろう。データ分析の流れは、計測やデータ集め→集めたデータの入力→データの整理、分析、データの可視化、のようになる。
データをエクセルなどに入力する前に、データに関して確認すべきことがある。それは、
社内に対する仕事も大事だが、社外に対する仕事に力を入れよう
クレームの報告書は社外、社内に対して書くことになる。社外のお客様に調査報告書を書き、また、社内の上役に対しても報告することになる。月ごとや四半期ごとにクレーム件数や内容をまとめて、報告するような会議もあるだろう。
品質管理の究極の目標について考える
品質管理の究極の目標は、品質管理の仕事を無くすことではないかと考えている。
メーカーでの仕事を見てみると、「モノを設計したり・つくったり・売ったりする仕事」と、「品質管理の仕事」との大きな違いは、私が思うに、前者はゼロからプラスを積み上げていく仕事であるのに対して、後者はマイナスをゼロにする仕事であることだ。
品質管理レベルは社会環境によって変わる
毛髪混入などの異物混入が問題になるのは、「それがあってはならない」、「混入を防がなくてはいけない」と社会的な要求があるからである。
普段の品質管理業務の役に立つ話ではないけれども、こういった考え方もあるという話を書きたい。
相関関係と因果関係の違い
この記事は、相関関係と因果関係の違いについて書いたものだ。
品質管理の仕事では、問題の原因を調べたり、データを分析したりすることがある。相関関係と因果関係の違いを知っておくことが、その役に立つはずだと考えている。
・相関関係とは、一方が増えるともう一方も増える、一方が減るともう一方も減るという関係
・因果関係は、その名前の通り、ある2つの出来事が原因と結果で直接結びついている関係
である。
加重平均の用途と計算方法
食品製造に関するデータを集めて分析する際には、平均値を出すことが多い。データを分析するときには、必ずといっていいほど平均値を出すものだ。
平均といっても、いくつかの種類がある。すべてのデータの値を足して、データ数で割って出すものが算術平均で、私たちがもっともよく使うものであるし、ふつう平均というとコレになる。
しかし算術平均だと、間違った値、間違った理解になってしまうことがある。そのときには、ほかの種類の平均値を使うことになる。
算術平均以外でよく使われる平均として、「加重平均」を紹介したい。