食品への毛髪混入をゼロにするのは、大変むずかしいことだ。そうはいっても、できる限りの毛髪混入対策を実行していく必要がある。その方法について列挙していく。
・従業員には毎日、髪の毛を洗ってもらう。
・朝、作業者に自宅で毛髪のブラッシングをしてきてもらう。
・私服と作業服を同じロッカーに入れないようにする。私服についていた毛髪が作業服につかないようにするため。
・帽子をより良いものに変更する。締まりがよいものなど。
・従業員のかぶる帽子のサイズを見直し、必要ならサイズを大きくする。よく見るとモミアゲ部分がしっかり隠れているひとと、モミアゲが出やすくなっているひとがいないだろうか。女性は髪の毛を縛ってまとめているので、そのぶん帽子が後ろにずれてしまうなどある。
・眉毛を覆うように帽子を深くかぶる。
・作業服に着替える前、作業服の下に着る私服にローラーがけをする、あるいは吸引機を使う。私服に付着している毛髪を取り除く。
・着替え室の床の掃除。毛髪がよく落ちているので取り除く。
・休憩室の掃除。イスや畳部屋などに付着した毛髪を取り除く。
・工場入室前のローラーがけ、あるいは吸引機を使う。タイマーを使って時間を設定する。頭、肩、腕・・・・と全身くまなくやるように順番をルールを定める。各作業者がローラー掛けをしているかを品質管理がチェックをする。
・眉毛にテープを当てる、あるいは吸引機をあてる。落下しかけている毛を取り除いておく(女性は無理か)。
・入室口に設置しているエアーシャワー内の壁に粘着性のあるシートを設置する。風に飛ばされた毛髪を粘着シートでキャッチし、エアーシャワー内で毛髪が浮遊し続けないようにする。
・エアーシャワーの風向きを調整する。複数人でエアーシャワー内に入ると風がよく当たらない場合があるならば、一人ずつ入るルールを設定する。
・毛髪が食品に落下しないよう作業を改善する。仕掛品を上からのぞきこむような動作をしないなど。
・作業者への毛髪チェックの頻度を増やす。作業者の帽子から毛髪が出ていないか、作業服に毛髪が付着していないかのチェック。
・作業者への毛髪チェックを実施する担当者が、厳しくチェックしているかを品質管理が確認する。
・作業者への毛髪チェックを実施する担当者を変える。 厳しく見るひとに代える。
・食品の検品担当に毛髪付着をよく見てもらえるよう教育し意識づけする。
・手に毛が生えているひと(男性)は、毛を剃る。
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